赤い幟がなければ、車に乗っていれば見過ごしてしまう、それほど地味で質素な寺が「第二十一番観音寺」。
秩父札所では珍しい真言宗寺院である。
六地蔵に正対して数段の石段によだれ掛けをした石像が11体。
賽の河原を模したものというが、冷気迫る冥界というよりは、遠足に来た子どもたちの感じで、製作意図が汲み取れない。
境内の見どころとして宝篋印塔を挙げるガイドブックもある。
宝暦十四年(1764)の銘がこの寺の古さを物語るとかいてあるが、18世紀の石碑を古いと言えるだろうか。
白苔に覆われた石仏は聖観世音菩薩。
本尊も聖観世音で、二度の火災の難を逃れたので、「火除け観音さま」との別名がある。
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