第九番 明星山 明智寺 (臨済宗) 08.11.05


寺の入り口に桜の花。
11月上旬だから四季桜だろうか。
冬桜には早いような気がする。
新しい本堂だなと思ったが、正解。
明治18年に火災で焼失。
長い間、仮堂だったが、平成2年に再建したと言う。















観音堂に向かって右手に三枚の板碑。
逆光で文字が読めない上、石の色も分からないが、秩父青石。
秩父の隣、長瀞の特産品である。
青石塔婆として名を馳せた。
板碑が流行ったのは鎌倉から室町にかけて。
死者に対する追善供養や死後の極楽往生を祈念して、自ら生前に立てる逆修塔が多い。
全国に分布するが、鎌倉武士の信仰とともに広がったので、関東一円にとりわけ多く見られる。

お地蔵さんの向こうに三菱マテリアルの工場。
だからどうだ、と言われても返答の仕様がないが、「新旧」、「今昔」、「東洋と西洋」、「モノとこころ」の対比が端的に表われているように思い、誰でも構えるアングルだろう。
誰でも撮るものを逃すのはくやしい。
だから、パチリ。

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