7・法長寺ー横瀬町歴史民俗資料館ー10・大慈寺 08.11.05



「第七番法長寺」を右手に見て坂を下ると国道299号にぶつかる。
角に「交通安全観音像」。
新しい立像だ。
それにしても「交通安全観音さま」とは初耳である。
何でもかんでも願をかけられて、お地蔵さまは大変だ。
脇に馬頭観音碑が2基。
二つ並んでここに立てられたとは思えない。
ひとつは、どこか他所から運んで来たに違いない。
もしかしたら、二つともか。















横瀬町歴史民俗資料館に寄ってみる。
武甲山の自然と信仰、それに養蚕と絹織物の変遷が常設展示されている。
写真下左は、繭(まゆ)。
まゆを知らない人が圧倒的に多くなった。
これがまゆだと写真を説明しなければならず、漢字にふりがなをつけなければならない。
こうした流れは、いいことか、そうでないのか
少なくとも不可避的であることは確かだ。
「秩父三十四所」についても、横瀬町にある5,6,7,8,9,10番札所の6堂の資料が展示されている。
石棒とあるのはいわゆる金精様。
子孫繁栄を願って至る所に立っていたこうした民間信仰対象物が、歴史民俗資料館でしか見られなくなったことは侘しい限りだ。














再び299号線に戻る。
このまま直進し、坂氷で右折しても10番に行けるが、「江戸古道」の道標は、手すりのついた階段を降りて馬頭観音碑の前の小路を進むよう指示している。
















田んぼと畑の中を歩いてゆくと正面に横瀬中学校。
グランド前の子育て地蔵を左折。
このあたりはまだ農家があるが、やがて広大な水田の中の農道に出る。
その左手の山の中腹に「第十番大慈寺」はある。
「第七番法長寺」から歩いて40分。
秋の陽光を背に受けての、のんびりした散策だった。

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