22・童子堂ー23・音楽寺 08.10.27


武甲山の手前の2本の鉄塔のようなものは「秩父公園橋」の橋脚。
11時半になりかけていた。
「第二十三番音楽寺」は山の中と聞いているので、ここらあたりで昼食を済ませておいたほうがいい。
通りがかりのご婦人に尋ねたら、「音楽寺」の傍にも蕎麦屋があるという。
周囲にコンビニなど見えない。
食事ができる場所の確認は重要なのである。
とにかく、「音楽寺」へ向かうことにする。








県道から分かれて山へ向かう。
道標が小さく見逃してしまいそう。
10月の終わりだというのに稲を干している。
どうしてこんなに遅いのだろう。








ここにも見事な柿の木。
色鮮やかだからついつい撮ってしまう。
その先右に大きな石碑。
「如意輪観音」と刻してある。
右手を頬に当てた石仏は良く見かけるが、文字だけの碑は初めて見た。
極めて珍しいと思うのだが、どうなんだろうか。








「第二十三番音楽寺」までの道は、途切れることのない登り坂である。
それもかなりの急勾配。
吐く息も荒くなる。
勾配を写真で感じ取らせるにはテクニックが必要で、そうした技術を持ち合わせていない僕の写真では、平坦な道と大差ないようしか見えない。
かつては一本の山道だったが、今は県道が寸断している。
県道にぶつかると次の山道はどこだろうとキョロキョロ。
県道脇にへばりつくように階段がついていたりする。















背負子を背負った老人が同じ坂道を上っている。
背負子が珍しいから、断って写真を撮らせてもらった。
見ると足元に猫が一匹。
用があって町まで行っての帰りだそうだが、なんと猫はずーっとついて歩いているのだと言う。
「犬みたいな猫ですね」と言うと「そんじょそこらの犬よりも犬らしい猫だ」と自慢気である。
「これの母親は家におりましての」と言うと山に向かって母猫の名前を叫ぶ。
どうやら山の中に家があるらしい。
やがて白い猫が転げるように駆け下りてきた。
我が家の猫などは、人の呼びかけなどまったく反応しない。
唯我独尊、わが道を行くのが猫かと思っていたが、こうした『犬猫』もいるんだ。

「では、ここで」と老人は二匹のネコをお供に右の道へ。
「音楽寺駐車場」のブルーのけばけばしい看板が立っている。
その脇の坂道を上れば、「第二十三番音楽寺」である。

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