29・長泉院ー25・久昌寺 08.11.11









今日、最後の札所は「第二十五番久昌寺」。
荒川の北側で「第二十四番法泉寺」と並んでいる。
前回、「第二十四番法泉寺」で打ち止めにしたため、残ってしまった。
「第二十九番長泉院」を出て、左へ。
国道140号線にぶつかったら右。
かつての秩父往還で、山梨へ向かっている交通量が激しい国道である。
石碑は「地蔵願王(げんにゅう)菩薩」。
白く囲われている上部には「延命」とあるはずだ。
石碑の頭頂部と思われる一部が、石碑の下に置いてある。
もともとこの地にあったものか、それともどこからか運んできたのか、コンクリートで固定しようとして石碑を倒し、欠けてしまったのではないか。








道路沿いの民家の裏庭の菊。
その上には干したばかりの干し柿。
いずれも秋の深まりを感じさせるので、撮ったが、もっと広いサイズでないと状況が分からない。
下手な写真のサンプルみたいなものだ。









橋から見える紅葉が美しい。
思わずバチリ。
武甲山も見えるので記念写真。










地蔵堂の前に石の道標。
「右廿八番道」と読むのか「右道二十八番」と読むのか。
いずれにせよ、右へ行けば「第二十八番橋立堂」へ向かうことになる。
このあたりの裏に「浦山口駅」がある。
ある家の紅葉があまりにも見事なのでまた一枚。
景色や自然を愛でるのも巡礼の楽しみの一つだろう。

目的の「第二十五番久昌寺」は荒川の向こう側、この長い久那橋を渡ってゆく。
橋の手前に「浦山常盤橋停留所」というバス停がある。
このバス停が引返し点なので、参詣を終えたらまた橋を歩いて戻ってこなければならない。
「それにしても長い橋だな」とブツブツ独り言。















久那橋を渡ると右手に石碑群。
右から「馬頭尊」、「廿二夜塔」、「庚申塔」、「子持塔」。
「子持塔」というのは、甲子(きのえね)の夜、遅くまで起きて祭祀する行事を子持といい、その供養のために建てられたのが「子持塔」。
普通は、ご馳走を作り、大黒天の掛け軸をかけ、講中一同が礼拝、飲食、歓談をする。








やがて道は十字路に。
左へ曲がるはずだがと思いながら看板に目をやる。
写真を拡大すると分かるが、「二十五番寺」で左向きの←がついている道しるべがある。
このあたりが秩父らしいところ。
札所があれば必ず道標がある。
ここからも武甲山がよく見える。
こちら側から見た方が、削り取られた無惨な姿がよりよく見えるようだ。

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