第十一番 南石山 常楽寺 (曹洞宗) 08.11.05


狭い境内に縁台が置いてある。
午後1時半というのに、秋の陽は既に西日となって低く、桜、欅、椎などの大木の木の葉を通して、斜めに差し込んでいる。
「つみとがも消えよと祈る坂ごほり 朝日はささで夕日かがやく」というご詠歌の通りだ。

寺伝によれば、この寺は江戸時代まで秩父市内にあって、仁王門を構える壮大な堂宇だったが、明治11年(1878)の秩父大火で消失、この坂氷に移ってきたという。
札所のご詠歌は江戸時代から詠われ続けてきたものと思っていたが、この札所のご詠歌は、少なくとも明治10年代以降ということになる。
それ以前のご詠歌はどういうものだったのか、興味がある。

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